ザ・川鱸「終わりは始まり」

TeamUMIMAN

2011年07月28日 16:17

ザ・川鱸「終わりは始まり」
投稿者 テ・


先週の単独釣行から約1週間

マサシとMOMIがイカした川鱸を釣りたい!と言うので
秋田へ向かう。
秋にはイカを釣りたいとダダをこねるマサシに運転してもらい
いつもより少し早い時間に出発

今回はナイトゲームからスタート。





現地に入ると辺りは闇夜
各ポイントに散らばり釣り開始。




開始15分

近くで釣りをしていたMOMIの方角で
「ジジジッ」
というドラグ音





まずはMOMIが釣った

66センチのシーバス
ナイスコンディション!
MOMIの顔面もナイスコンディション!

しかし・・・




本日ファーストキャッチのMOMIではあったが
ウエーディングしていたのに突然陸に上がり

「ティッシュ持ってますか?」

と聞いてきた。



オレの答えは

「無い」




MOMIは急にソワソワし始め、そのままどこかに消えた。




しばらくするとMOMIが帰ってきた。




話を聞くと何かの儀式を終えてきたとの事
あまりプライベートな事は聞きたくなかったが
儀式について聞いてみた・・・

簡単に言うと

「パンツの埋葬」

今後この儀式はできるだけさせたくない。


儀式のせいか
その後、魚の気配はピタリと消えた。





遠くにいたマサシも合流したが
魚の反応は無くライントラブルで
大変だったという苦労話のみ。


ここはポイント移動の時と判断し
車に戻る・・・



はずだったが
突然マサシのウミセンスが働き魚を追いかけ始める。




ポイント移動のはずがドンドン川を下り
ついには魚をHITさせる。


ビールも飲めない自分には分からないが
仕事終わりのビール
ライントラブル解消後のヒット
どちらも「至福の時」らしい。








そして今度こそポイント移動
マサシの大好きな「イカリP」へ行く













ここでは真っ先にマサシがHITさせる

やや直線的な魚だがナイスな一匹

この無表情加減から察するとオコリンボマサシはまだ怒っていないようだ。








ちなみに怒っている時の画像も用意してみた。















70オーバーの魚との写真
感じ取れるのは明らかに「イカリ」だ。
イナリではない・・・




しばらくキャストを続けるが無反応な為
俺とMOMIは川原で転がりマッタリする。



そして朝マヅメを迎える前に最初のポイントへ戻った。




3人は散らばって釣っていたが
オレは先日の実績Pに入ってアタリも無いままキャストを続けていた。

しばらくすると後方からMOMIの足音が聞こえた。

「ザッザッザッザッザッザッザッザッ」

と砂利の上を歩く音が聞こえ




「ビュンっ」

とキャスト音




「ボチャッ」

と着水音





数十秒後・・・




「ザバザバ ドバドバ~ン ドボドボ~ン ザブラザブラ」



オレは確信した!
MOMIが川に落ちた

MOMIの立ち居地は急深な場所
滑って落ちたに違いない。




しかし・・・
下流に居た俺の前にMOMIは流れて来ないし悲鳴もない。



とりあえずMOMIを助けに上流へ向かうと
魚とファイト中だった。


どうやら相手はモンスターらしい
しかしすでに岸近くまで寄せていたようだ



オレが現場に到着する寸前



「あ~っ」



という悲鳴
川に落ちた悲鳴ではなく
バラした悲鳴。



オレは

「残念としか言いようがありませんね」

と声をかけるしか無かった。




記憶が曖昧で定かではないが
このまま空が明るくなったと思う。









夜明けと共に天候は一変し
通り雨と雷鳴が轟く。

カミナリにビビり
休み休みキャストしながら釣りを続けた。



その後ボイルが始まり
三人のボルテージは高まる!


しかし釣り人をあざ笑うかのように(多分笑ってない)
魚のボイル地点まではルアーが届かない。



それでもみんなキャストを続ける








一瞬だが射程内にボイル発生!







すかさずマサシが投げる!掛ける!取り込む!



それを見ていた俺は

「カッコイイ~」

と思った。












挨拶代わりの朝の一尾
測定では67センチだったが写真で見るともう少しデカそうだ。
(髪型はツッパリではない)











ルアーを丸飲み
ずいぶんと美味しそうな食い方をするヤツだ。













「オマエらももっと来いよ!カモ~ン♪」
とテンションを上げさせ二人をリードするマサシ







ここであえて触れるが
オレは今の今までノーバイト

完璧なまでに無反応、ある意味終わりだ。







マサシのハイテンションに煽られ対岸目掛けフルキャスト

ヒュ~ン ポチャ
グリグリグリと巻いてくる。







そして
ようやくです。







ようやく俺にも魚が釣れた。


久々に写真を撮ってもらえた喜び!

ありがとうウミマンの人々!













78センチ
素直に嬉しい。














雨が降ったり止んだりの天候






その後もボイルは続くが反応悪し









たまに魚の反応があり








マサシ 50クラスキャッチ












テ・ 50クラスキャッチ













MOMI 50度クラスの傾斜地で寝る


各々バラシもあったが
以上で朝マヅメタイム終了






ここで大幅に場所を変え
「ジャングルP(仮)」
へ入った。






ここでMOMIが早速魚を掛ける!
一部始終を遠くから見ていたが予定通りバラす。






その後マサシが50クラスを一尾キャッチ(絵無し)





オレも広範囲を探るが反応無し




下流を攻めていたMOMIが魚を持って近寄ってきた












50クラスをキャッチセールス
この笑顔は間違いなく悪徳セールスマン



オレは魚を2匹もヒットさせながらバラす

2匹ともそうだったが魚が早い流れに乗り
相当な負荷がかかる
これが川鱸の醍醐味。

MOMIも1バラシ














丹念にしつこく探るオレを見ながらマサシとMOMIは川遊び





汗だくで腹ペコの我々は
昼飯を食いにバルへ向かう

キンキンに冷えた店内は天国でした~



さっさと昼飯を済ませ次のポイントへ。












マサシ





MOMI




午後の作戦を練る
ここでMOMIは「寝る」を選択した。





MOMIを残しマサシと二人でポイントへ向かう






マサシは手前から丹念に探る



俺は前回反応のあった場所を目指す


前回より増水&少々の濁り


自分の得意な釣り方で下流へ歩きながら探っていった





そして・・・


突然リールが巻けなくなり
一瞬魚が水面に出る!


とてつもないパワー

耐えるのに精一杯


気がつくと遠くからマサシもこちらを見ていた



耐え続ける事しばらく

魚が岸へ向かってきた
このまま魚を岸へ上げようと思ったが
コントロールできない。

次の瞬間ルアーが吹っ飛んできた・・・


しばらく体が震えたまま動けなかった。



マサシが近づいてきて一部始終を話したが
オレのショックは大きくなるばかり。



そしてルアーを見て愕然とした。
自分の釣り人生で初めての経験

フックがこんなに・・・

しかし
自分のミス

最大のミスは
ドラグのフルロック状態

根掛かりしてドラグを締め込んだまま確認を怠る。





その後反応無く
クルマに戻るとMOMIは夢の中

間も無くMOMIは目を覚ます
しかし言葉を発しないMOMI
目もうつろな感じだ。

あの時の目
人を殺しそうな目が怖かった。




起きて間もない状態のMOMIにバラシの様子を語るが
MOMIは

「残念としか言いようがありませんね」

と超ローテンションで切り捨てるだけだった。






本日最後のポイントへ





夕マヅメ狙い
タイムリミットを考えると
ここで終わり

俺はマヅメ用にルアーを選んでいた。








青春の思い出
ラッキークラフト
サミー115 ゴースアユ









フックが錆びてて恥ずかしいな~












そこへMOMIが来る
あぁ!オレも持ってきました~








何か変な色のサミーだ








とりあえずMOMIの場合はフックをチェックしておかないと


えーっと
フックは・・・













案の定
サビMAXだった(笑)









マサシから
「MOMIのはサミーじゃなくてサビーじゃねーかよ!」

という完成度の高いツッコミが入る。


そんな事はさておき川へ向かう











遠くから手を振るサイトウ

MOMIに似ているが間違いなく
サイトウだ!








マヅメにはまだ早い時間だが
残された時間は僅か

残された体力を振り絞りキャストを続けた








残念ながら俺に残された力はゼロだった



そのまま川原で休憩





単発ボイルは出るが
残り時間的に厳しいか?



MOMIは限界ギリギリまで頑張るが
結果はノーフィッシュ。





ここで釣行を終え帰路に着く






MOMIは終始半袖で過ごした

その結果






もの凄い虫刺され

見ているだけで痒そう。


ちょっとカメラでは撮影できないが
MOMIはこれ以外にも蚊に刺された。



両腕は裏も表も刺され
あろう事か「桃」を3箇所も刺されたとか?


ズボンやウエーダーを履いていながら
「桃」
を刺されるというのは納得がいかない


あくまでも仮説だが
「MOMIが裸族」
だと考えれば疑問は消える。


MOMIのパンツ埋葬と
桃の虫刺され

どこかで結びつくのだろうか?
(ここだけの話「桃」は足のモモではなく尻)





今回の釣行はこれでおしまい





夕マヅメの時間を有効に使えればもう少し
釣果は伸ばせたのかな?




オレは今回の釣行を振り返り

「あの魚をキャッチできれば今年はもう来なかったかもしれない」

とツイッター未使用ながらつぶやいた。





しかしマサシは言う

「あの魚が獲れていてもまた来てますよ!ここはそういう川です」



釣行の終わりは次の釣行への始まり

虫刺されは痒さとの戦い

MOMIの寝起きは1時間放置しろ

マサシは笑わせてから写真撮れ




PS:ノーフィッシュならぬノーティッシュ厳禁!


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