☆The first day 「沈黙の雄物川」 編
「着いたよぉ~」
未明の閑静な住宅街に響きわたる、テツジさんのクリアーボイスで幕を開けました。
今回の参加者は雄物川釣行3年目を迎えるマサシさん、テツジさん、そして雄物川初挑戦のタケナオさん、雄物川初挑戦+シーバスルーキーのテ・ルイ(今回の投稿者)の4名です。
(出発前にマサシさんからメールがあり「防寒対策はしっかりとお願いします」と。2度も同じ内容だった為、サクラマスシーズン初期の寒さをイメージして防寒対策、しかしこの事が後々とんでもない悲劇を招くとは全く予想すらしませんでした。)
荷物をテツジさんの「黒ボックス」に積み込み出発、しかし出発してすぐにマサシさんから衝撃の発表が!
それはウミメンバーの
イッシーさんが88センチのシーバスを釣り上げたというニュース、一瞬車内に激震が走ります。あの時の車内が凍りつく様子は今でも忘れません!氷要らずです。
現地到着前にして早くもこのプレッシャー!俺ら大丈夫なのか?もう行くの辞めるのか?もう寝ちゃうのか?・・・しかし歴戦の猛者達は逆にテンションが上がります。さてどうなる事やら・・・
テツジさんの安全運転により無事に秋田に到着、朝マズメの第1ポイントは河口からかなり上流の「ビックカーブP」、各自準備を済ませ釣り場へ散りました。
しかし色々探るもルーキーな私は釣れる気がしません「ここ魚居るの?」心の中の悪魔が語りかけます、「寝ちゃいなよ」悪魔はさらに誘惑します、しかし天使も黙ってはいません「オメェーせっかく秋田まで来て寝てんじゃねーよ」ちょっと乱暴な天使ですがごもっともです。
間もなくミノーのトゥイッチに魚が反応、ガツンと来ました。足元まで魚を寄せましたがフックアウト、魚体は小さめだったのですが魚が居る事が判明しテンションUP!天使の勝ちです。
その後、全く反応が無くなり釣り場ウロウロ状態が続く。テツジさんが近くに来たので様子を伺うもダメっぽい、魚の居場所が掴めないまま何気にトロ場の深みへルアーをキャスト!次の瞬間、グッググッ・・・
「きっ キターっ!」右手を空高く突き上げながら、とはいきませんが魚が来たんです。
感触で明らかにデカい、さっきより確実にデカい。
次の瞬間ジャンプ一発フックアウト・・・そんなもんです俺なんて。
テンションダウン&悪魔復活
寝るか釣るか迷いながらTa&Maのいる下流へ向かう。
6対4で天使が勝ったので川を下りながらキャスト、ルアー着水後にグリグリ巻いてくると
突然ロッドが絞り込まれました。
「キターっ」またしてもユウジが登場、今度は右手を突き上げてる場合じゃありません。
慎重に岸まで寄せて無事にゲット、オーシャングリップでやさしくホールディングス。
ルーキーな私には充分な62センチをゲット!
ヒットの状況からルアーはこれが良いかもと?みんなに伝えてリトライ。
間もなくタケナオさんにHIT!!
しかし痛恨のフックアウト!
ルアーを変えた直後のHITだったそうです。
その後、反応無くなり大移動。
(今回の釣行では色々なポイントを回りましたが、初挑戦&思考停止状態が長かった為にポイント名は全然覚えてません。その中で特徴的だったのは吉田山のある「ハットリP」とシーバス&人間のフィーディングエリアにある「最大P」の2ヶ所です。)
【ハットリP】
昨年の釣行で実績があり、かなり期待されたポイントでしたが不発。
VBに1ヒットするも即バラシ。でも・・・
【最大P】
完全オカッパリにも対応しておりVBが良いらしいですが不発。
マサシさんがあれを釣りましたがノーカウント。
【ホテイP】
マサシさんが真っ先に準備を済ませ、真っ先にキャストし、真っ先に寝ていた場所です。
私のルアーが根がかりしてしまい、必死に根を引き上げたら布製の袋でした(お米のモミ殻とかを入れるやつ)。
ここはたしか、テツ&マサさんはウンPと呼んでいたような?幸運が訪れたのでしょうか?
色々ポイントを変えますが魚からの答えは無く、皆に暗雲が・・・
さらに当日の天気に見合わぬ完全防寒で過ごしていた為、大量発汗により私の体にも異変が。
思わずマサシさんに暴言「スミマセン あっ 暑いんですけど・・・スゴく かなり」
これには防寒指令長官のマサシさんも苦笑い、
まぁ「備えあれば憂いなし」なので良しとしましょう、そもそも暑かったら脱ぎましょうね!
「沈黙の雄物川」、このタイトルがピッタリの状況の中で最大P上流側に到着、マサシさんが
高実績の中洲へ行けるかどうか調査する為に先に1人でウェーディング。
私、タケナオさん、テツジさんは陸から様子見。どうやら水中にかなり水草があるようで周辺にはベイトの存在感。
マサシさんの調査の結果を待ちながらVBで探っていると、突然「ガバッ ゴボッ ジャジャグビッ ズボッ」
沖合いでボイルが起こりました。突然の出来事でビビリました、シーバスが魚体を出しながら小魚を追っかけ回してます、というよりも下から突き上げてるような感じに見えました(見えた魚はかなりデカいっ)。
ルアーチェンジの時間は無いと思いVBをボイル地点へキャスト!
ヒィ-ット!しかし小型でした岸まで寄せるもののランディングする前にオートリリース。
続いて近くにいたタケナオさんにヒット、しかし直後に水草に潜られてしまい終了。
遠くからボイルを見ていたマサシさんもボイルの射程距離内へ水中高速移動 by RBB
結果この状況下で唯一ウエーダー装着していたマサシさんに軍配があがる!
50クラスを数匹HITさせ、エラ洗いを満喫されていました。
その後テツジさんも秒速ウエーダー着用により合流1ゲット。(この間はお祭り騒ぎ)
タケナオさんもウェーダー装着、俺は限界ギリギリまでオカッピキにて頑張りましたがその後諦めてウエーディング、私が現地入りした頃にはすでに祭りの後片付けって感じでした。
ついに「雄物川は微笑んだ」、私はそう思いました。
ところが雄物川は我々にさらなる試練を与えるのでした。
ボイルも落ち着き、祭りも終焉と思いながら沖合いへキャスト、
その時上流側で「ザブッ ガボッ ズボッ」、ボイル?にしては超近距離、というよりマサシさんの真後ろ?
眠気で幻を見ている?自分の脳みそがイカれたのか?自分を疑いました。
「なぜかボイル音発生地点にタケナオさんが居て、顔面から水中にダイブ」していたのです。
しかも2回・・・
ビックリしました!としか言いようがありません。
どうやら水底の木の枝に引っかかりバランスを崩したそうです、しかし何事も無く無事で良かったです。
(その間に一歩も動けず固まってましたが、過去に裏磐梯カヌー転覆事故にあってしまい
その場面がフラッシュバックしました。
ウミメンバーは全員フローティングベスト着用での釣行ですが、今後も「安全に釣りを楽しむを!」念頭に
活動しなければならないと再認識しました。)
その後、反応は無くなりストップフィッシングとなりました。
さて1日目を終えて釣行日記に魚のHITやGETの話しはあまり出てきません、これって大丈夫なんでしょうか?
まぁまぁ2日目に期待です。
今回は秋田市内の健康ランドに宿泊しました、みんな格安のゴロ寝部屋を選びました、私はリッチマンではありませんが自分のイビキが激しくて気になる点と周囲の音で眠れなくなるので500円高い個室を選択、個室と言ってもマンガ喫茶みたいなもんです。しかしこれが後に悲劇をおこします。
疲れを取るためみんなで風呂へ、その後テツジさんの釣り仲間のメガアングラーの「お客さんK」さんと合流、深夜まで釣り談義に花が咲きました。酒を全く飲めない自分がチューハイを飲んでしまい眠気全開モードに!というより眠りながら開眼状態。危険を察知したマサシさんから「先に寝ていーよ」と言われ、ありがたく退席。ここで明日の起床時刻と出発時刻の確認!
マサシさん「起床は4時、出発5時半 行くぜコノヤローッ!」
眠たがりな私は「もう少し寝ましょう!」と交渉するも決裂、ここでマサシさんのシーバスに対しての情熱とリーダーとしての誇りを感じました。
私も深く反省、同時に「秋田まで来てるんだから朝マズメやれよ」と天使からも説教。
明日への期待を膨らませながら、個室へ向かいました。
しかし・・・
寝ようと思う以前に個室へ入る前から爆音というか轟音が!
そうです、オッサンのイビキです!
しかも数十部屋もある中で、よりによって私の隣部屋のオッサン!
最大にして最高のイビキ 88センチのイビキ。
すでに寝る前から寝れない予感、そうは言っても寝ないとしょうがないので布団へ
入り目を閉じてみました。
でも・・・やっぱり・・・
「眠れない」
2日目へ続く!