2012年08月04日

仙台鱒の憂鬱





退屈な事は多いけど、嬉しい出来事はトコトン喜んで楽しんでいるのだ。

マサシです。




あんまり暑い8月の最初の休日。


釣りに行く予定もなくなり、ウチでダラダラしていた。

そんな時ふと広瀬川の事が頭によぎった。

2年前のニュースで

「広瀬川でサクラマス60匹ほど死んでいるのが見つかる」

というのを見た。

昨年も同じような事が起きていたそうだ。


場所はウチからごく近い広瀬橋の辺り。

ちょうど今ぐらいの1番暑く、川も渇水MAXのタイミング。

ずいぶん可哀想な話だなと思うと同時にそんなにサクラマスが遡上してるのかとも嬉しい気持ちも残った。

仙台のど真ん中を流れている広瀬川にサクラマスが遡上している。

スゴく素敵な話だと思わない?

それだけの自然が残っている「杜の都仙台」がオレは好きだ。

今の市長はどうかと思うけど。



ちょうど鱒が溜まっているタイミングではと思い、堰へ散歩してきた。

予想以上に渇水が酷い。

秋に鮭が溜まってたポイントもチャラ瀬になっている。

堰の上を渡れた(笑)

堰周りは鮎がたくさんいる。

長町側に渡り、歩いてたら


いた。


仙台鱒の憂鬱



死んでから数日というところか。

やはり死んでいた。

しかし一匹だけなら今年は大丈夫なのかも。




あんまり暑いのでかわに浸かっていたら、大きい魚が寄ってきた‼



なんと桜鱒。

まだ生きてるヤツだ。

しかし、手で掴めるくらいに鈍くなっている。


どうにか捕まえて堰の上の水量がある所へ逃がしたいと思って悪戦苦闘したのだが、とうとう捕まえることはできなかった。




そのまま川を渡り歩いていると巨ゴイの大群に遭遇。

こいつらはなかなか強いようだ。







そこから更に下り、鮎釣りをしている人たちの辺りを超え、うちの前ぐらいまで下ったのだが愕然とした。



仙台鱒の憂鬱




仙台鱒の憂鬱



少なくともオレが確認しただけでも10匹以上のサクラマスが死んでいた。





スゴくやるせない気持ちになってきた。




ちなみに他の魚の死骸は全く見なかった。


きっとサクラは高水温には弱いのだろう。



他の川はどうなのか?やはり真夏に大量のサクラが死んでいるのか?




オレはサクラマスに夢中なので、人一倍ショックを受けただろうけど、


特に釣りをしないようなヒトでもあの状況を見たら、きっとヒドイなと感じるだろう。



これが毎年起きているとしたら、かなり酷い事だ。




堰の形状が遡上しずらい、サクラマスが夏の渇水時期を過ごせるような淵が少ない、

色々な要因はあるのだろう。




ただ黙って、死んでいくサクラマスを見過ごすことはできない。



これから少し川の事情、サクラマス遡上の事情を調べてみたいと思います。





何もできないかも知れないけど、何かアクションを起こせるかもしれない。

今はそんな気持ちです。




余談ですが


ちょいと散歩のつもりが2時間も炎天下の下でウロウロしていたため、背中と肩が日焼けでヤバイです(笑)














同じカテゴリー(サクラマス)の記事画像
サクラマス大好き
キューキタのサクラ
サクラマス開花‼︎
カエルvsサクラマス
オーヴォ対サクラマス
往生際の悪い男には鱒来たる
同じカテゴリー(サクラマス)の記事
 サクラマス大好き (2016-04-11 21:44)
 キューキタのサクラ (2016-04-04 23:20)
 サクラマス開花‼︎ (2016-03-24 19:59)
 カエルvsサクラマス (2015-05-02 23:14)
 オーヴォ対サクラマス (2015-04-25 23:44)
 往生際の悪い男には鱒来たる (2015-04-22 22:54)

Posted by TeamUMIMAN at 23:29│Comments(11)サクラマス
この記事へのコメント
暑い中お疲れさまでした
そんなことになってるなんて…
自分も犬の散歩でその辺はウロウロしてます。
なんとか仙台鱒を守り、もっと増えてほしいですね。
なにか出来ることあればいいのですが…
Posted by ジークー at 2012年08月05日 08:40
ジークーさん

あの状況を見るとホントやるせない気持ちになります。

どうにかできないものかという気持ちになります。
Posted by マサシ at 2012年08月05日 15:29
「自然の摂理」的な部分もあるでしょうが、
人間が川をいじらず自然な川だったらどうなのだろう・・と思うとたしかにやるせない思いですね。

そして今日、サーフで、釣り人が釣りあげ、放り投げたと思われるマゴチ二匹がミイラ化していました。もう怒り心頭!!!!

たとえフグでもボラでも持ち帰らない魚はきちんと自然に返す。持って帰ったなら自然に感謝し、大切な命をいただく。これって釣りのマナーの一部だと思います。

釣った魚をぶん投げるなど最低の行為だと
思います!!!!!
Posted by bleu at 2012年08月05日 16:05
んだ…サーフに子分のミイラが…悲しすぎる。
Posted by jun at 2012年08月05日 16:22
マサシさん、その話知ってます。

テレビや雑誌で2年毎に話題になってますょね。
実際毎年なんでしょうが…

今年見たサクラマスは増水に合わせて遡上して堰まで辿り着いていたみたいですが…地形と水量によってなんでしょうか…。

どっちにしろ守る方法があって行動出来ればイイですょね…
Posted by アイマイ at 2012年08月05日 17:53
あの辺りは随分前に堰も完成していたはず

県の公共事業がサクラの溯上まで考えて堰作らんわな・・
多分溯上は梅雨時期のあたりで溯上出来ずにあの結果になったのかと。
あの堰がもう少し魚道が通り安ければ未来はあるのかもね。
いきはよいよい帰りは・・・ってとこですかね。
残念です。
Posted by テツジ at 2012年08月05日 20:12
俺は広瀬川を知りませんが、何ともこれはー

鳴瀬川でも中流域で夏を迎えてしまった個体は絶望的です。
上流部の淵、支流の一部数カ所でしか夏を越せないと思います。

工業用水、家庭用水のもたらす渇水

アタマが重たくなる気分です
Posted by カエル at 2012年08月05日 21:41
bleuさん

マゴチ放置はヒドイですね。

そういうヤツってどういう神経してんのかな?

junさん

悲しいね、ホント。

アイマイさん

ニュース見た時はむしろワクワク感じたんですが、実際目にしたらヘコみました。

テツジさん

昔からずっと死んでんのかなぁ?

あれ見たら、色々考えちゃいました。
Posted by マサシ at 2012年08月05日 22:29
カエル師匠

鳴瀬もそうなんだ。
中規模河川って厳しいのかな、鱒にとっては。
川本来のメカニズム、現在の川の在り方とのバランスが崩壊してんだな、きっと。
Posted by マサシ at 2012年08月05日 22:38
>マサシさん

で、今酒飲みながら昔のこと思い出してたんだけど、宮沢橋近辺にボートで遊ぶとこがあって、郡山堰(?)~広瀬橋の間は30年くらい前、瀬(?)があって、二股に分かれていたんすよ。

そんで河原町側は深い淵みたいになってて、ハヤ、オイカワ、フナ、コイなどを赤虫やらミミズやらで釣って遊んでました。今思えばサクラマスはその河原町側の淵で涼んでいたかもですね。

真夏に釣りしても、たしかにその頃は、魚の死骸なんて無かったなー。
Posted by bleu at 2012年08月05日 23:26
ヒサコメ失礼します。

近場なんだから毎年調査して下さい!
余談ですが最初の画像の水の色汚いですね。

東北最大の都市
「仙台市」
その街を流れる川にもサクラマスは
遡上しているんですよね!

考えてみればこれって普通の事なんですけどね・・・。

サクラマスが死んでいくのを見過ごせないのはよ~く分かりますよ!
鮭ファンのオレも鮭が死んで流れていくのを見ると悲しいですから。

何か良いアクションを起こせるように祈っております。
Posted by テ・ at 2012年08月08日 17:45
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
仙台鱒の憂鬱
    コメント(11)